Roman Fujiyama ナンシー諸善 絵画展 概要

Roman Fujiyama
ナンシー諸善 絵画展
2025年9月23日(火)~28日(日) 11時~20時
ART GALLERY 東急プラザ銀座
〈入場無料〉
This exhibition presents Nancy Moroyoshi’s ode to Mount Fuji, created using her unique technique of “wood carving collage.” By carving wooden panels and layering colored Japanese paper onto their raised and recessed surfaces, she creates a distinctive depth and texture at the boundary between flat and three-dimensional forms. The Mount Fuji that emerges resonates with seasonal flowers and charming cats, inheriting the view of nature cherished by the Japanese since ancient times while imbuing it with new poetic sensibility through a contemporary perspective. We invite you to experience the “Romance of Fuji” woven through this collection of works that fuse painting, craft, and sculpture.
本展は、ナンシー諸善氏が独自に探究した技法「木彫コラージュ」による、富士への讃歌を扱った展覧会です。板を彫り、その凹凸に彩色した和紙を貼り重ねることで、平面と立体のあわいに独特の奥行きと質感が生まれます。そこに浮かび上がる富士山は、四季の花々や愛らしい猫と響き合い、古来より日本人が抱いてきた自然観を継承しつつ、現代の感性によって新たな詩情を宿します。絵画・工芸・彫刻を融合させた作品群が織りなす「富士のロマン」を、この機会にぜひご高覧ください。
ナンシー諸善の作品について
ナンシー諸善は主に2種類の技法「浮世絵木版画」と「木彫コラージュ」によって作品を制作している。
浮世絵木版画
昔ながらの多色刷り(多版刷り)の浮世絵木版画の技法を用い、野趣の強い猫や地元静岡県から見える富士山の作品を制作している。耐光性に優れた油性絵の具を使用し、ミツマタ100%の厚めの駿河柚野紙(するがゆのがみ)に摺って表現される。駿河柚野紙は、国産原料にこだわり全て板干し天日乾燥でつくられる和紙である。
部屋に飾れば落ち着いた中におしゃれな雰囲気を感じさせてくれる作品である。
木彫コラージュ
木版画に用いる版木(はんぎ。シナとラワンの合板)やシナ材を使用して制作する作品。彫刻刀で像を彫り、着色した和紙を膠で貼ったりして制作する。さらにウッドバーニングの要領で木に焼き付けを行うこともある。着色した和紙の部分はさらに彫り、また和紙を貼ることを繰り返す。そうやって完成する1点物の作品がナンシー諸善の制作する木彫コラージュである。
出品作品より





メディア掲載

インタビュー

プロフィール

ナンシー諸善
Nancy Shozen
2005 創形美術学校,研究科版画過程修了
2004 第72回日本版画協会展,賞候補
2005 第3回山本鼎版画大賞展,入選
2005 第10回浜松市美術館版画大賞展,入選
2007 第5回飛騨高山ビエンナーレ,入選
2010 第16回川上澄生美術館大賞展,入選
2019 グループ展 阪神梅田本店
2020 グループ展 福屋八丁堀店、阪神梅田本店
2020 3人展 伊勢丹静岡店
2021 グループ展 福屋広島駅前店、伊勢丹浦和店
2022 個展 伊勢丹浦和店
2025 グループ展 名古屋栄三越
他多数
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