読書

うえはら一丁目

辻村深月「琥珀の夏」を読んで~カルトがカルトになる理屈

80代後半にして読書家の父が、「面白かったよ」と手渡してくれた本です。安倍元総理の事件が起きる前に書かれた小説ですが、改めて今読み直すと感じるものがあります。 辻村深月「琥珀の夏」 幼い友情と記憶、忘却、罪をめぐる圧巻の物語 大人になる途中...
うえはら一丁目

望月諒子「腐葉土」

父方の祖父母は東京下町のお寺に眠っている。我が家では、そのお墓に願い事をすると叶うと信じられている。 お正月にその祖父母の墓に新年の挨拶に行き、その帰り、一人あてもなく歩いた。歩いて歩いて歩いて・・・・肩にずっしりとショルダーバッグが食い込...
うえはら一丁目

<読書メモ>一日のリズムについて

溝口まりあ 「月光」 紙本着彩 F50号 以下メモ代わり。 〇寝る時間がバラバラでも起床は同じ時間にする。〇起床から4時間たった時点で(6時起きなら10時)眠気があったら、睡眠が足りていない。〇起床から6時間後に5分目を閉じる。(昼食後でO...
うえはら一丁目

仕事術に関する本5冊 (8月の読書)

締め切りに対しての考え方やアプローチの仕方は、作家さんによってずいぶん異なります。 先日個展をした瀬下梓さんは、展覧会の10日前にはすべての作品が完成しているように、スケジュールを逆算して早め早めに制作していくとおっしゃっていて、「プロ!」...
うえはら一丁目

8月の読書 梅原猛 「黄泉の王」

先月、暑い暑いなか、飛鳥の高松塚古墳を訪れた。梅雨明けと同時くらいだったので、その暑さたるや・・・・・ やぶ蚊に刺されながら公園を歩き、壁画館に行き壁画のレプリカを見る。平日でこの暑さ。ひと気はない。 さてそんな旅から戻ってから、梅原猛の「...
うえはら一丁目

6月の読書

6月は意外と読書が捗らず、一冊のみ。 「ヤマザキマリの偏愛ルネサンス美術論」 今年の春、武蔵野公会堂にて萩尾望都さんと対談をなさっていたヤマザキマリさん。このトークイベントの存在を知ったときには、もう応募が締め切られていたので、応募すらでき...
うえはら一丁目

5月の読書

5月に電車などで読んだ本、あまり多くなかったかな。。。 ●「なぜそれを買わずにはいられなかったのか」 by マーティン・リンストローム 先月読んだ「習慣の力」と少し似た内容。胎児のうちからママの好みに影響される、とか、口コミの効果がとても高...
うえはら一丁目

4月の読書

4月、電車などで読んだ本 ● 「習慣の力」byチャールズ・デュビック 感想 ● 「証拠改竄」by朝日新聞取材班 ニセの障害者団体から頼まれて、証明書を偽造した厚労省の係長の不正事件に、巻き込まれて冤罪で逮捕された村木厚子氏の事件、結果として...
うえはら一丁目

自分を変える

雨の中、仕事で銀座に行き、半蔵門の事務所に寄り、その後ウフィッツィ美術館展に行った。半蔵門に借りている新事務所は、麹町からも半蔵門からも程近く、都心の拠点になって快適便利。今日はちょっと読みたい本があったので集中してそこで読んだ。 昨年のベ...
うえはら一丁目

生物と無生物のあいだ

天はニ物を与えず・・・という言葉があるけれど、実際には、何かに秀でている人は、大抵他の何かにも秀でている。手塚治虫や渡辺淳一が医師だったことは有名だし、弁護士で法廷小説を書く人も多い。松任谷正隆は、音楽のプロデュースだけではなく車の評論もし...