立木美江個展
―天然自然―
Tachiki Yoshie solo exhibition
会期=2023年3月1日(水)→7日(火)
会場=松坂屋上野店 7階 アートギャラリー
※最終日は16時閉場
〈ごあいさつ〉
ひそやかにひたむきに生きる野の草花に人の姿を重ね描く画家、立木美江氏による当店初の個展です。
九州で生まれ育ち、自然の植物を描き続ける立木氏の世界をどうぞお楽しみください。
作品制作は写生から始まります
道端にひっそりと佇む植物たちとの出会いは、時に運命的なものを感じ、描き残さずにはいられません。
たまたま目に留まった野の草花の形、何層も色彩を重ねてできた色、偶然の出会いの積み重ねが私の絵を作ります。
野に咲く草花達との出会いも一期一会、種としての記録ではなく個々に関わり、数日から数か月に及ぶ写生の過程において、植物たちは気温や天候などによって様々な表情を見せてくれます。
こうして積み重ねた植物たちとの対話ともいえる写生が、私の作品として生まれ変わります。
作品の完成を待たずに朽ちてしまったり、人の手によって伐採されてしまったり、道端の植物たちの運命はとても儚いものですが、いつか枯れると判っていても花は咲き、種を残すように私の作品もまた彼らの残したひとつの種として、これからも作品を残し続けたいと想っています。
あなたとの出会いもまた、絵が重ねる偶然の一つです。絵を通して、全く国籍も年代も違う一生出会うはずのなかった人と出会うことが絵の持つすばらしさだと思います。
立木 美江
『天然自然』に想いを馳せて
和紙・墨・膠・岩絵の具・顔彩・箔など自然素材から生まれた伝統画材で「日本画」は制作されます。
立木美江は、世界各地から産出する岩絵具の原材の調査研究をすすめるうち、貴重な素材や職人が少なくなっている現状に危機感を覚え2022年に仲間とともに日本画材原料の保護や研究のための「日本画ラボ」を設立。
SDGsや社会貢献、教育、啓蒙活動にも力を注いでいます。
プロフィール
立木美江 Tachiki Yoshie
日本美術院 院友
美術史学会
九州藝術学会所属
略歴
2007年 再興第92回 院展初入選
2008年 第63回 春の院展 初入選
2009年 第15回松伯美術館花鳥画展 優秀賞
2010年 日本美術院展 院友に推挙
2013年 空想美術大賞展 特別奨励賞受賞
2014年 絵を描くはじめ展(上野の森美術館ギャラリー)
2016年 山種美術館 日本画アワード2016 入選
2020年 鳥飼八幡宮の本殿にて「藤図屏風」を展示
USA Milwaukee Var Galleryグループ展参加
京都・蔵丘洞画廊で個展
2019年 福岡岩田屋三越美術特選会参加
2021年 福岡三越で個展「立木美江日本画展」開催
2022年 Fukuoka Wall Art Project 入賞
FFGグループ2023年カレンダーに採用
コメント