「ひとよひとよにひとみごろ・・・・・」
中学校の頃に覚えませんでしたか?
なんだっけ・・・・って思ったあなた。大人になると意識から抜けてしまいますよね。
はい。答えは√2です。
余談ですが「一夜一夜に一見ごろ」って、なんだか桜の季節にぴったりだと思いませんか?夜桜は毎晩違う表情を見せ、まさに一期一会。ああ人生かなという風情を漂わせます。
そしてその後に続く「ひとなみにおごれや」の√3がつながると、学生時代の同級生同士が夜桜を見てその流れで居酒屋に行き、昇進したばかりの旧友に「お前もいいことがあったんだから、たまにはおごれや」と言ってビールを注いでいるシーンが思い浮かびます。
妄想たくましい前置きは終了して、何が言いたかったかというと、この√2の比率の美しさです。1:1.41421356のこの比率は「白銀比」と呼ばれています。この白銀比、私たちが毎日のように使う身近な例としてはコピー用紙があげられます。子供の頃に授業で使った画用紙や、キティちゃんや、ゆるキャラなどもこの比率に近いそうです。
また古来から、日本では建築や生け花でもこの白銀比の美が用いられてきたため「大和比」とも呼ばれているそうです。特に日本人が好む比率なんですね。
枕草子で清少納言は「うつくしきもの」として子供や雀の子を挙げていました。
その頃の言葉では「うつくし=可愛い」だったのですよね。今もカワイイが大好きな日本人が白銀比を好む理由のひとつもそのあたりにあるのでは?と思いました。
(ライター晶)
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