FEB 12 ベッドで大前研一に焦る

大前研一「日本の論点2018~19」

少しお疲れ気味だったのか、昨日は風邪でダウン。
一日ベッドから出られず。

丁度良いので、大前研一「日本の論点2018~19」を読んで、その内容に焦りまくり。

ContentsはサイドAとBから成る。
サイドA 日本の主役交代 → 国内の話イロイロ
サイドB 世界の主役交代 → 国際的な話イロイロ

サイドAからは、デジタル・ディスラプションによる産業革命の話が特に焦った。

デジタル化による産業破壊で、産業構造のガラガラポンが始まる。
同業者同士の競争や馴れ合いに浸っていた既存の会社が、全く新しいビジネスモデルの登場で足元を救われ退場していかねばならなくなる。

例えばAirbnb。もともと各オーナーの遊休状態の部屋を利用しており、お客がつけば儲けものというスタンスの商売なのでコスト構造が既存の宿泊施設とは全く違う。旅館やホテルは空いていても従業員を配置したりしなくてはならず固定費が大きいので、同じ土俵では価格競争できない。

アパレルも、ZOZOタウンBUYMAメルカリが完全に既存の店舗を圧倒してしまっている。車もシェアする時代であり、そのうち個人の車を時間単位でシェアする時代が来ているのではないかとのこと。

旧体制企業がいくらリストラしたとしても、コスト構造が違い過ぎてどうしようもない。

日本の企業の最大の欠点は間接業務の多さ。
うんうんその通り、、、と頷きながら読む。
内向きの仕事が多すぎるし、利益を上げることよりも組織を維持することが一義的な存在目的になってしまっている。企業って賞味期限が過ぎていたとしても自分じゃなかなか解散できない。
ゴーイングコンサーン(継続企業)の原則自体がもしかしたら時代に合わなくなっているのかもしれない、とふと思う。

サイドBで焦った話が、キャッシュレス革命について。
世界はキャッシュレス社会に向かっていて、現在、北欧ではGDPに占めるキャッシュの取り扱い量は2%~5%だとのこと!

エストニアに至っては決済と個人のIDシステムが紐付けられているので個人の収支は丸見えで、税理士も必要無いんだそうです・・・。

インドも現在物凄い勢いでキャッシュレス社会に舵を切っており、また中国もキャッシュレス社会が浸透している。中国にとっては、街角にATMなどのインフラを配備するよりもモバイル決済を普及させたほうが安上がりだったからとのこと。その通りだと思います。

日本はまだまだ現金歓迎社会。
しかし社会全体での現金取り扱いはコストがかかるし、犯罪も誘発する。
2020年オリンピックで日本に来られた方たちが決済する手段としても、なるべく早く決済インフラが広がらないと機会損失になってしまう(焦)。

そしてベッドの中で動けなかったので、土曜に届いた雑誌をペラペラ。

PRESIDENT

するとまた大前研一のコラムが気になってしまった。

「世界で給料が高騰、取り残される日本人」
中国の企業ファーウェイがエンジニアを初任給40万円で募集をして日本の業界にショックを与えたたという話から始まる。
ここ20年でエンジニアの給与が高騰している。インドの人件費が安かったのは昔の話で、今やインド工科大学の優秀が学生は初任給1700万円でグーグルなどに引き抜かれるんだとか。。。
気がつけば日本はエンジニアの給与が安い国になり、優秀なエンジニアは皆外へ出てしまうのではないかという・・・。一周回ってそんな日本に沢山の発注があれば良いのにとも思うが、そうしたらきっと使われる一方の立場で技術的にも遅れを取ってしまうんだろうな。。。。

たまに一日ゆっくりせざるを得ないと、色々考えられて良いかも。
今日は休日診療に行って少し元気になってきたので、昨日感じたことを書きました。

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