狩野派の世界2009

狩野派の始祖、狩野正信は伊豆の出身、ということで静岡県立美術館は狩野派のコレクションや企画展に力を入れていて、何年かおきに開催しています。昨今、コレクションを持たない、ただの企画展会場になってしまった「美術館」が多いなか、方向性がハッキリしていて非常に好感が持てますね。
高速道路も安くなって、静岡も十分日帰り圏内になったこともあり、ここは一つ、ということで出かけてきました。
今回の「狩野派の世界2009」(9/10-10/18)は、前期後期合わせて65点もの作品が出品されてます。

会場入っていきなり重文。元信印「富士参詣曼荼羅図」(富士山本宮浅間大社蔵)元信印とあるので、現代で言うところの工房、元信のディレクションによる制作ではないかと言われてます。
その昔から、富士山の噴火を鎮めるために浅間の神が信仰されていたのですが、その後山岳仏教の影響も受けて、富士登山をすることにより生まれ変わることが出来るという浄土信仰も加わり、富士登山をする「講」が大はやり。そして富士信仰や登山を手助けしたりするアドバイザーであり、時には代行を行い、はたまた宿泊所などにも自宅を提供する「御師」などの職業も出来ました。富士吉田では全盛期に100件ほど御師がいたとか。

富士信仰については、富士吉田の歴史民俗博物館が、ちょっとオドロオドロしい展示で面白いので御薦めです。ドライブまたはハイキングのついでにぜひお寄りください。

さて展覧会に話を戻すと、個人蔵の作品で興味深かったのが、狩野派36人による牛図・馬図。オールスターによる寄せ描き形式で、「結束を固めるため」と注釈されていましたが、忠誠を誓うためなのか、それともお大尽に注文されたのか・・・・・。「どんな風に集まって、いつ描いたのかなあ。お正月かなあ。」とか想像すると、もっと楽しめる作品。ユーモラスで華やか。画像が無いのが残念。

殆どお客さんがいなくて、美術館のロケーションも良くて、ゆっくり楽しめて、入場料はたったの600円。今度は三島のウナギと合わせて、もっとゆっくり行こう!

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