日本画で使われる岩絵具は、鉱物を砕いて作られる顔料です。この岩絵具には粒子の大きさの違いがあり、日本画ではそれを番手(ばんて)と呼びます。
同じ色の岩絵具でも、粒子が粗いものと細かいものでは、色の見え方や質感が変わります。粒子の違いを理解することは、日本画の色彩表現を理解するうえで重要です。
岩絵具を扱う画材店では、ガラス瓶に入った絵具が棚に並んでいることが多く、縦の列は同じ鉱石から作られた岩絵具であることが一般的です。上の段には粒子の粗い番手が並び、鮮やかな発色を持ちます。そこから一段ずつ下へ並ぶにつれて粒子が細かくなり、色味も次第に淡くなっていきます。
この記事では、日本画の岩絵具における粒子(番手)の意味や、粒子の違いによる色の見え方について解説します。

岩絵具の粒子(番手)とは
岩絵具は鉱物を砕いて作られますが、その粒子はすべて同じ大きさではありません。砕いた鉱物を水の中で沈殿させることで、粒子の大きさごとに分けることができます。
この粒子の大きさの違いを番手と呼び、日本画では粗い粒子から細かい粒子まで複数の種類が作られます。
粒子の違いによる色の見え方
粒子が粗い場合
粒子が粗い岩絵具は、光を反射しやすく、鮮やかな色に見えることがあります。粒子感が強く、日本画らしい質感が出やすい特徴があります。
粒子が細かい場合
粒子が細かい岩絵具は、光の反射が少なくなり、やや落ち着いた色合いに見えることがあります。細かな粒子は滑らかな画面を作ることができます。
同じ色でも番手で色が変わる
岩絵具は同じ色でも、粒子の大きさによって色の印象が変わります。粗い粒子は鮮やかに見え、細かい粒子は淡く見えることがあります。
そのため、日本画では同じ色の岩絵具でも複数の番手を使い分けることで、画面に奥行きや変化を作ることがあります。
岩絵具の色と粒子の関係
岩絵具にはさまざまな色があります。粒子の違いによって、それぞれの色の見え方も変わります。
日本画における粒子の使い分け
日本画では粒子の違いを利用して表現を作ります。粗い粒子は背景や色面に使われることがあり、細かい粒子は滑らかな部分に使われることがあります。
また、粒子の異なる岩絵具を重ねることで、色の奥行きを作ることもできます。
まとめ
岩絵具の粒子(番手)は、日本画の色彩表現に大きく関わる重要な要素です。
- 岩絵具は粒子の大きさごとに分けられる
- 粒子の違いを番手と呼ぶ
- 粗い粒子は鮮やかに見えやすい
- 細かい粒子は落ち着いた色になる
- 番手の使い分けで表現が変わる
岩絵具の粒子を理解すると、日本画の色の見え方や質感の違いをより深く楽しむことができます。




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