現在、伊勢丹浦和店にて長谷川理奈展を開催中です。
文学部出身の彼女は、物語性のある空想の世界を描いています。
人類の文明と共にあるのは誰か、
そしてそれを終わらす存在は一体何なのか、
全ての女性が秘めているもの、
夕暮れと似ているものは何か。
全ての答えは個展会場にあります。
ぜひいらして下さいませ。
作家本人の解説は土日と火曜日になります。
以前、長谷川さんの作品を求めてくださったお客様が、長谷川さんの作品を見るとメンデルスゾーンの真夏の夜の夢を思い出すと例えてくださいました。
私も全く共感し、感動したのを覚えています。
混沌とした中の明るい光。
混色が相まって高まって、素晴らしいメロディーを奏でてくれます。
偶然、メンデルスゾーン繋がりなのですか、先週に引き続き、今日もギル・シャハムの演奏を聞く機会に恵まれました。
N響との共演でメンデルスゾーンのバイオリンコンチェルト。
今日の席はS席にも関わらず、最前列の一番はじっこ。
残念ながらそれほど良い席とは言えませんでした。
ギルがこちらを向いた時には、彼のポリニャック伯爵夫人(ストラディバリ)が、その美しい鳴りを響かせるのですが、ギルが背中を向けると何だかCDで聞いているようになってしまうのでした。
悔しい。
しかも端なので、ギルの音楽に陶酔しているであろうかという表情が殆ど見えず、かろうじて第一バイオリンの団の向こうに彼の運指が見える位。
それだけでも十分興奮ものでしたが。
でもやはりその場で生で聞けたのは本当に幸せでした。
開演前横の控え室から、特徴あるメンデルスゾーンの冒頭部分のメロディが聞こえてきたとき、鳥肌が立ってしまうような感動を覚えました。
ああ、次に来日するのは一体いつになるのでしょうか。そのときは私はまた聞きに行ける環境にあるのでしょうか。
将来のことを考えつつ、今日の幸せを噛み締めた夜でした。
ああ私のギル・シャハム月間は、終わってしまった。
長谷川さんの個展は、来週火曜(5/26)まで。
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