エドヴァルド・ムンクの代表作といえば、まず『叫び』を思い浮かべる人が多いでしょう。しかしムンクの画業を10点ほどの作品でたどってみると、その印象は大きく変わります。病床の少女、夜の都会を歩く群衆、愛し合う男女、成長期の少女、煙草を手にした自画像、巨大な太陽、そして時計とベッドの間に立つ老いた自分。ムンクは60年以上にわたり、人間が生きる間に経験する死、孤独、不安、愛、欲望、老いを繰り返し描きました。
エドヴァルド・ムンクは1863年にノルウェーで生まれ、1944年に亡くなった画家です。象徴主義と深く関わりながら、人間の感情を色彩や線、風景そのものへ広げる表現によって、のちの表現主義にも大きな影響を与えました。
この記事では、『病める子』『カール・ヨハン通りの夕べ』『叫び』『マドンナ』『思春期』『煙草を持つ自画像』『接吻』『生命のダンス』『太陽』『自画像、時計とベッドの間』の10点を選びました。単に有名な順に並べるのではなく、ムンクがどのように「死の記憶」から出発し、「愛と不安」を描き、やがて公共空間を満たす光や自らの老いへ向かったのかが見える順番で紹介します。
ムンクの代表作10選を一覧で見る
ムンクは同じ主題を油彩、版画、素描で何度も制作しているため、『叫び』や『マドンナ』『病める子』などには複数のヴァージョンがあります。以下では、それぞれの主題を代表する作品を基準に制作年と主な所蔵先を示しています。
| 作品 | 制作年 | 主な見どころ | 所蔵先 |
|---|---|---|---|
| 病める子 | 1885-1886年 | 姉の死の記憶と、削り・塗り直しを重ねた初期の転機 | ノルウェー国立美術館 |
| カール・ヨハン通りの夕べ | 1892年 | 都会の群衆と、その中で強調される孤独 | KODE美術館 |
| 叫び | 1893年 | 人物と風景を同時にうねらせ、不安を視覚化した代表作 | ノルウェー国立美術館 |
| マドンナ | 1894年 | 聖母像を思わせる題名と裸体の女性を重ねた、生・愛・死のイメージ | ムンク美術館(MUNCH) |
| 思春期 | 1894-1895年頃 | 成長する身体への戸惑いと、背後に広がる大きな影 | ノルウェー国立美術館 |
| 煙草を持つ自画像 | 1895年 | 暗闇と煙の中から浮かぶ、前衛画家としての自己像 | ノルウェー国立美術館 |
| 接吻 | 1897年 | 一体化する二人の顔が示す親密さと個人の境界 | ムンク美術館(MUNCH) |
| 生命のダンス | 1899-1900年 | 白・赤・黒の女性と踊る男女を通して表した愛と人生の時間 | ノルウェー国立美術館 |
| 太陽 | 1911年 | 海から放射状に広がる光を描いたオスロ大学講堂の大壁画 | オスロ大学講堂 |
| 自画像、時計とベッドの間 | 1940-1943年 | 時計とベッドの間に立つ老いた画家が見つめる時間と死 | ムンク美術館(MUNCH) |
10点を続けて見ると、『叫び』だけが突然生まれた作品ではないことがわかります。病気と死の記憶から始まり、都市生活、恋愛、身体、不安へと主題を広げた1890年代があり、その後には巨大な公共壁画『太陽』があり、最晩年には再び自分自身へ視線が戻ってきます。
ムンクの代表作10選|作品ごとの見どころ
1.『病める子』|姉ソフィーの死を出発点にした作品
『病める子』は、ムンクが自らの画業にとって大きな転機になったと考えていた作品です。赤みを帯びた髪の少女が白い枕に身体を預け、その傍らでは年長の女性がうつむいています。ムンクが14歳のとき、姉ソフィーは結核のため15歳で亡くなりました。この作品には、その死の記憶が重ねられています。
重要なのは、悲しい出来事を写実的に再現しただけではないことです。ムンクは絵具を塗っては削り、表面をこすり、再び描く作業を繰り返しました。輪郭や細部を整えるよりも、病室を思い出そうとするときに残る感覚そのものを絵肌へ刻み込もうとしています。当時は「未完成」のように見える表現が批判されましたが、ムンク自身は後年、この作品によって新しい道を切り開いたと振り返りました。
『病める子』は一度だけ描かれた作品でもありません。ムンクは数十年にわたって同じ主題を繰り返し、油彩だけでも複数のヴァージョンを残しています。記憶を一度描いて終えるのではなく、時間が経つたびに描き直す姿勢は、その後のムンク作品にも共通します。

2.『カール・ヨハン通りの夕べ』|群衆の中に生まれる孤独
1892年の『カール・ヨハン通りの夕べ』には、当時のクリスチャニア、現在のオスロ中心部を歩く人々が描かれています。画面奥からこちらへ向かう群衆の顔は白く、目だけが強調され、まるで仮面をつけた人々が押し寄せてくるように見えます。
大勢の人がいるにもかかわらず、画面から感じられるのはにぎわいよりも孤立です。ムンクは都会の通りを正確に記録することより、群衆に囲まれたときに個人が感じる圧迫感を強調しました。街路、建物、人物という現実の風景を使いながら、目に見えない心理を画面全体へ広げています。
翌1893年に制作される『叫び』では、この方法がさらに徹底されます。『カール・ヨハン通りの夕べ』は、現実の都市風景から人間の内面そのものを描く絵画へ移っていく過程を見るうえで重要な作品です。

3.『叫び』|不安そのものを形にしたムンク最大の代表作
ムンクの名を世界的なものにした作品が『叫び』です。1893年のノルウェー国立美術館所蔵作では、橋の上で人物が両耳を押さえ、その身体とフィヨルド、空の線までが大きくうねっています。
一見すると、中央の人物が大声で叫んでいるように見えます。しかしムンクがこのモティーフについて残した文章では、彼自身が夕暮れの道を歩いていたとき、空が赤く染まり、「自然を貫く叫び」を感じた経験が出発点になっています。つまり『叫び』の重要性は、人物の顔の表情だけで恐怖を表したことではありません。人間の不安によって、周囲の世界まで変形して見えるような構図をつくったことにあります。
ムンクは『叫び』を一度だけ描いたわけではなく、絵画、パステル、版画などで繰り返しました。制作の背景、実在する舞台、複数ヴァージョンの違いについては、ムンク『叫び』を詳しく解説した記事で紹介しています。

4.『マドンナ』|なぜ裸婦が「聖母」と呼ばれたのか
『マドンナ』に描かれているのは、キリスト教美術で見慣れた聖母マリアとは大きく異なる女性です。裸身の女性が目を閉じ、身体をわずかに反らせ、頭の周囲には赤い輪が浮かんでいます。宗教画の後光を思わせながら、同時に強い官能性をもつ像です。
ムンクはこのモティーフを複数の油彩画と版画に展開しました。少なくとも一時期には「愛する女」あるいは性交する女性を意味する題名も使っており、「マドンナ」という名称だけから聖母マリアの肖像と考えることはできません。版画では周囲に精子や胎児を思わせる形まで加えられ、生まれること、欲望、そして死が同じイメージの中に置かれています。
ムンクにとって愛は、幸福だけを意味するものではありませんでした。人と結びつく喜びと、自分を失う恐怖、生殖によって生命が続くことと、個人が死へ近づいていくこと。その矛盾を一人の女性像に凝縮したところに、『マドンナ』の強さがあります。裸婦をなぜ「聖母」と呼んだのか、版画の精子や胎児、愛・生・死の意味については、ムンク『マドンナ』とは|なぜ裸婦を「聖母」と呼んだ?で詳しく解説しています。

5.『思春期』|成長する身体と背後の大きな影
『思春期』では、裸の少女がベッドの縁に座り、腕を身体の前で交差させています。正面を向く顔はほとんど無表情ですが、背後の壁には身体よりも大きな黒い影が広がっています。
裸体を描いた作品でありながら、画面の中心にあるのは官能性よりも落ち着かなさです。少女は自分の身体を隠すような姿勢をとりながら、見る側から視線をそらしません。身体が変化し、子どもから大人へ移っていく時期の不安定さが、簡潔な室内と巨大な影によって強められています。
ムンクは感情を説明するために物語を細かく描き込む必要がありませんでした。ベッド、正面を向く人物、影という少数の要素だけで、身体への意識と心理的な緊張を一つの画面にまとめています。

6.『煙草を持つ自画像』|前衛画家として自分を演出する
1895年の『煙草を持つ自画像』では、ムンク自身が暗い背景の中から浮かび上がります。顔と右手には光が当たり、手にした煙草から立つ煙が人物と周囲の境界を曖昧にしています。
この時期のムンクは、ベルリンなどで作品を発表し、激しい批判を受けながらも前衛画家として存在感を高めていました。黒い服、煙草、暗闇、正面を向く視線は、単なる本人確認のための肖像ではなく、「画家ムンク」を見る人へ提示する構成になっています。
作品そのものの保存状態も興味深く、ノルウェー国立美術館が1895年にムンク本人から取得したこの絵は、後世のワニス処理や修復を受けず、ムンクが意図したつやの異なる絵肌がよく残る貴重な例です。粗く見える筆触の一方で、絵具の厚さや透明感まで使い分けていたことがわかります。

7.『接吻』|二人が近づくほど顔が消えていく
『接吻』では、暗い室内で男女が抱き合っています。ところが二人の顔には明確な境界がなく、一つの大きな形へ溶け合っています。誰と誰が接吻しているのかを描き分けることより、二人が一体になる瞬間そのものが重要なのでしょう。
ここには恋愛の親密さと同時に、相手と結びつくことで自分自身の境界が失われるような感覚も読み取れます。ムンクはこの主題を油彩だけでなく木版などでも繰り返し制作しました。二人が近づけば近づくほど、それぞれの顔が見えなくなるという構図は、ムンクが愛を幸福だけでは捉えていなかったことをよく示しています。

8.『生命のダンス』|白・赤・黒の女性が並ぶ「人生」の絵
『生命のダンス』は、ムンクの1890年代を代表する主題が一枚に集約された作品です。夏の夜の海辺で人々が踊り、画面中央では赤い服の女性と男性が向き合っています。その左右には、白い服の若い女性と黒い服の女性が立っています。
白、赤、黒を単純に「生・愛・死」という一対一の暗号として読む必要はありません。しかし、愛が始まる前、誰かと結びつく時間、やがて関係が失われていく時間を、一つの画面の左右へ並べた構成であることは重要です。ムンク自身も後年、「生命のフリーズ」について、愛の始まりから愛が最高潮に達し、衰え、最後には死へ向かう人生の循環を描く構想だったと記しています。
『生命のダンス』を見ると、ムンクにとって恋愛が個人的な出来事だけではなく、生まれてから死ぬまで続く人間の時間の一部だったことが見えてきます。『マドンナ』『接吻』『叫び』など別々に知られている作品も、この大きな構想の中では互いにつながっています。
白・赤・黒の女性が何を表すのか、中央の男女や月、生命のフリーズとの関係については、ムンク『生命のダンス』とは|白・赤・黒の女性が表す愛・人生・死を解説で詳しく紹介しています。

9.『太陽』|「不安の画家」が描いた巨大な光
ムンクの作品を『叫び』や『病める子』だけで知っていると、『太陽』は別の画家の作品のように見えるかもしれません。海の向こうから昇る太陽を中心に、光線が画面全体へ放射状に広がります。
この作品はオスロ大学の創立100周年に関連して新設された講堂「アウラ」の装飾計画の中心作品です。ムンクにとって初めての本格的な公共機関からの大規模依頼となり、最終的には11点の大型作品が講堂を囲む構成になりました。『太陽』は横幅約8メートルに達する巨大な画面で、個人の部屋や画廊ではなく、多数の人々が集まる空間のためにつくられています。
1890年代のムンクが、孤独な人物や夜の海岸、人間関係の緊張を繰り返し描いたことを考えると、『太陽』の開放感は大きな変化です。ただし、単純に「苦悩を克服して明るくなった」と考えるのは適切ではありません。ここでもムンクは、人間を取り巻く自然の力を画面全体へ広げています。『叫び』では世界を震わせるように曲がっていた自然が、『太陽』では巨大な光となって人間のいる空間へ届いています。

10.『自画像、時計とベッドの間』|人生の最後に描いた自分
1940-1943年頃の『自画像、時計とベッドの間』は、ムンク晩年を代表する一枚です。老いた画家が室内にまっすぐ立ち、左には大きな置時計、右にはベッドがあります。背後の壁には自分の作品が並んでいます。
画面にあるものはきわめて具体的です。しかし、時間を刻む時計と、眠りや身体の衰えを連想させるベッドの間に老いた自分を置いたことで、人生の残り時間を意識した作品として読むことができます。しかもムンクは弱々しく横たわっているのではなく、画面の中央近くに立ち、見る側と向き合っています。
若い頃の『煙草を持つ自画像』と比べると違いは鮮明です。1895年の自画像では、暗闇と煙の中から前衛画家としての自分を示しました。約半世紀後のこの作品では、演出の中心が「若い芸術家」から「自分が過ごしてきた時間」へ変わっています。『病める子』から始めてこの作品まで見ると、ムンクが一生をかけて人間の生と死を描き続けたことがよくわかります。

『叫び』『マドンナ』『生命のダンス』をつなぐ「生命のフリーズ」とは
ムンクの代表作を理解するうえで重要なのが「生命のフリーズ」です。これは一枚の作品の題名ではなく、1890年代を中心に制作した複数の作品を、愛、不安、嫉妬、別れ、死など人間の根源的な感情を扱う一つのまとまりとして構想したものです。
ムンクはこれらを「現代人の魂の生活」を描く作品群として考え、1902年のベルリン分離派展では連続したフリーズとしてまとめて展示しました。『接吻』『マドンナ』『叫び』など、現在はそれぞれ単独の名画として知られる作品が、もともとは互いに関連する主題として提示されたことが重要です。
『生命のダンス』は、その考え方を特に理解しやすい作品です。一枚の画面に、愛の始まり、男女が結びつく時間、孤独や別れを思わせる人物が同時に置かれています。ムンクの代表作を一作ずつ切り離して見るのではなく、「人間が生まれ、愛し、不安を抱え、別れ、死ぬ」という大きな流れの中で見ると、『叫び』も単なる恐怖の絵ではなくなります。
このように感情を現実の形や色から解放し、画面全体へ広げていく方法は、20世紀初頭のドイツ語圏の画家たちにも大きな影響を与えました。ムンクと後世の画家との関係については、表現主義とは|ムンクからカンディンスキーまで、不安と内面の絵画を解説で詳しく紹介しています。
『叫び』だけではわからないムンクの作風の変化
1880年代|死の記憶を「きれいに描かない」
ムンク初期の重要作『病める子』では、目の前の人物を正確に再現することより、記憶に残った感覚を表すことが優先されました。削られた絵肌や曖昧な輪郭は、のちの『叫び』に見られる大胆な変形とは異なりますが、「見えたもの」より「感じたこと」を画面へ移すという考え方はすでに始まっています。
1890年代|都市、不安、愛、身体を連作として描く
1890年代になると、ムンクの代表作が集中します。『カール・ヨハン通りの夕べ』『叫び』『マドンナ』『思春期』『煙草を持つ自画像』『接吻』『生命のダンス』は、わずか十年ほどの間に生まれました。主題は違って見えますが、どの作品にも人間と周囲との境界が不安定になる感覚があります。
群衆の顔は仮面のようになり、風景は人物と一緒にうねり、接吻する二人の顔は溶け合います。ムンクは感情を人物の表情だけに閉じ込めず、色、線、空間、風景へ広げる方法を磨いていきました。
1910年代|個人の内面から公共空間へ
オスロ大学講堂の『太陽』では、ムンクの絵画は巨大な公共空間へ進出します。ここでは一人の人物の不安ではなく、海、岩、光といった自然そのものが画面の主役です。色彩も明るくなりますが、自然を人間の感覚と結びつける姿勢は1890年代から続いています。
晩年|最後まで自分自身を観察した
晩年のムンクは、風景や自画像を数多く描きました。『自画像、時計とベッドの間』では、若い頃のように不安を象徴的な人物へ置き換えるのではなく、老いた自分自身と、生活している部屋、時計、ベッドをそのまま画面に置いています。
初期の『病める子』では身近な人の死を描き、最後には自分自身の時間を描く。この両端を見比べることによって、ムンクの画業が「不安」という一語では収まらないことがわかります。
ムンクの代表作を見られる主な美術館
ノルウェー国立美術館|オスロ
ムンクの代表作を見るなら、オスロのノルウェー国立美術館は重要です。1893年の『叫び』をはじめ、『病める子』『思春期』『煙草を持つ自画像』『生命のダンス』など、初期から1890年代にかけての重要作を所蔵しています。
ムンクだけでなく同時代のノルウェー美術やヨーロッパ美術も並ぶため、ムンクが19世紀末の美術の中で何を受け継ぎ、何を変えたのかを比較しやすいのも特徴です。
ムンク美術館(MUNCH)|オスロ
ムンク美術館は、ムンクがオスロ市へ遺した膨大な作品を中心とする世界最大規模のムンク・コレクションを持ちます。油彩だけでなく、版画、素描、写真、版木、書簡なども含まれ、同じモティーフを何度もつくり直した過程を知ることができます。
『マドンナ』『接吻』『自画像、時計とベッドの間』をはじめ、『叫び』にも同館所蔵の別ヴァージョンがあります。紙作品など保存上の理由から展示替えが行われるため、特定の作品を目的に訪れる場合は最新の展示状況を公式サイトで確認するのがおすすめです。
KODE美術館|ベルゲン
ノルウェー第2の都市ベルゲンにあるKODEには、『カール・ヨハン通りの夕べ』を含む重要なムンク作品があります。オスロの2館だけでなく、ノルウェー国内の他都市にも重要作が所蔵されていることを知っておくと、ムンク作品の広がりが見えてきます。
オスロ大学講堂「アウラ」|オスロ
『太陽』は美術館のためにつくられた作品ではなく、オスロ大学講堂「アウラ」の壁画装飾の中心作です。巨大な『太陽』を本来想定された建築空間で見ることで、画集や小さな画面ではわかりにくいムンク晩年のスケールを体験できます。公開条件や入場可能な日時は変わるため、訪問前に大学側の最新情報を確認してください。
まとめ|最初は『叫び』、次に『マドンナ』『生命のダンス』を見る
ムンクの作品を初めて見るなら、入口はやはり『叫び』です。人物だけでなく風景全体をゆがませ、目に見えない不安を一枚の絵にした方法は、ムンクの革新性をもっともわかりやすく示しています。
その次に見たいのが『マドンナ』と『生命のダンス』です。『マドンナ』では愛、生殖、死が一人の女性像に重なり、『生命のダンス』では人生の時間そのものが複数の人物へ展開されます。この2作を見ると、『叫び』の不安も孤立したテーマではなく、ムンクが生涯考え続けた「人間が生きること」の一部だったとわかります。
さらに『病める子』まで戻り、『太陽』と『自画像、時計とベッドの間』まで進めば、ムンクの60年以上の仕事を一つの流れとして見ることができます。世界の名画をほかの画家と比較したい方は、有名な絵画ランキング10選|世界の名画・西洋絵画を一覧で解説もあわせてご覧ください。
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