羽毛ゲイトウ(小笠原明代作品)

このところ、梅雨か(そんなはずはない)秋の長雨か分からないような愚図ついたお天気が続いてます。この天候でご近所の梨(豊水)がきちんと甘くなってくれるかどうかが結構な関心事の今日この頃・・・。
 季節は着実に進み、72候(1年を72分割した歳時記)では今日は蒙霧升降だそうです。深い霧がまとう頃なんだそう。

 ケイトウは夏から秋にかけて野を彩る花草。素朴だけど可愛らしくて好きです。
 今回、日本画家の小笠原明代先生が描いてくださった新作は、羽毛ゲイトウ。 国営武蔵丘陵森林公園で取材した作品です。森林公園は巨大な公園で、園内でハイキングできてしまうほど。武蔵野丘陵を生かした公園内では季節折々の花が美しく咲き、人が手を加えている部分と自然のあるがままのバランスが良いと感じます。

 大胆な箔使いと、小笠原先生の特長でもあるストライプの横線。命の炎を燃やすようなケイトウの赤を引き立てています。

 この作品の実物をご覧になりたい方は、伊勢丹浦和店の美術画廊でしばらく展示しております。都合により飾っていないときもありますので、その際には係の者にお声かけください。

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