今月末までに福福堂の申告をしなくてはならなくて、時間が全くない状況なのですが、前から買ってしまっていたチケットがあり、キャンセルするにはあまりにも忍びないので行ってしまいました。
はるばるみなとみらいホールまで。
久しぶりの樫本大進のヴァイオリン。
曲目は、
ベートーヴェン ヴァイオリンソナタNo7
ブラームス ヴァイオリンソナタNo2
プロコフィエフ ヴァイオリンソナタNo1
それぞれ本当に良かったんですが、私が一番心打たれたのは、プロコフィエフ。
これまではNo2のほうが好きで、No1は「なんか暗い」というイメージだったのですが、良かった。
この曲のイメージをWikiで見たら、もっとも憂鬱でもっとも情熱的と書いてあり、納得。
また作曲家自身が、ヴァイオリンの滑り落ちるような音階を「墓場を抜ける風」と言っていたそうです。音量を抑え、超絶技巧のテクニックで醸す音はまさに墓場を抜ける風。
ピアノとのやり取りも本当に難しい曲だと思うのですが、深遠なる響きを聞かせてくれました。
樫本大進の音は、私が好きなもう一人のバイオリニスト、ギル・シャハムと比べるとダイナミックで太く情熱的というイメージでした。
ピアニストのコンスタンチン・リフシッツも情熱的で、ヴァイオリンソナタの伴奏ではなくまさにデュオで、二人の劇的なやり取りが楽しめた演奏でした。ただ私はもう少し抑えて輪郭があるピアノが好きなので、ちょっとだけtoo muchに感じてしまった。でもあくまでも個人的好み。
今年は、大進イヤーとして、数々の公演が予定されているみたいで、楽しみです。
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