池袋東武で初個展!「多層ガラス絵」の齋藤悠紀さん

齋藤悠紀個展 月歌どり 展覧会概要

齋藤悠紀 個展 月歌どり
2025年5月8日(木)~14日(水) 最終日は午後5時閉場
池袋東武 6F 1番地 アートギャラリー〈入場無料〉

 古歌を取り入れ、新しい歌をつくることを本歌取(ほんかどり)と呼びます。本展は、いつかどこかで口ずさまれるかもしれない、詠み人知らずの月の歌を背景とした展覧会です。

 銅版画家としてキャリアをスタートし、その抜群のデッサン力によって対象の変化を見つめとらえる作品によって、海外での受賞歴も多い齋藤悠紀氏。近年はその材料と技法を活かしたオリジナルの多層ガラス絵の作品も発表しています。ガラス絵は裏から描いた絵を表から鑑賞する作品ですが、齋藤の多層ガラス絵はそのガラス絵を何枚も重ねて1点ものの作品として制作します。その発想の源は「鳥獣戯画」などの絵巻にあり、右から左へと眺めていく絵巻を折りたたむような形でいくつもの場面を1点の作品にすることで、絵巻の時間と空間を凝縮して表現します。

 多層ガラス絵は、ガラス面に塗られた防触材(グランド)によるセピア色のような背景から浮かび上がる兎・月・龍・羅漢などのモチーフが、イタリア工房製などの額縁との組合せで制作されており、幻想的で現代的な和風スタイルが魅力です。

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Artist bio

齋藤悠紀 Yuki Saito

齋藤悠紀 Yuki Saito

 銅版画家としてキャリアをスタートし、その抜群のデッサン力によって対象の変化を見つめとらえる作品によって、海外での受賞歴も多い齋藤悠紀氏。近年はその材料と技法を活かしたオリジナルの多層ガラス絵の作品も発表しています。ガラス絵は裏から描いた絵を表から鑑賞する作品ですが、齋藤の多層ガラス絵はそのガラス絵を何枚も重ねて1点ものの作品として制作します。その発想の源は「鳥獣戯画」などの絵巻にあり、右から左へと眺めていく絵巻を折りたたむような形でいくつもの場面を1点の作品にすることで、絵巻の時間と空間を凝縮して表現します。
 多層ガラス絵は、ガラス面に塗られた防触材(グランド)によるセピア色のような背景から浮かび上がる兎・月・龍・羅漢などのモチーフが、イタリア工房製などの額縁との組合せで制作されており、幻想的で現代的な和風スタイルが魅力です。
 専門家や美術コレクターの評価が高い作家ですが、初めて美術を購買されるお客さまへも伝わる表現を意識して制作することで、確実にファンが増えています。

〈略歴〉
1982 埼玉県生まれ
2008 東京造形大学大学院 造形研究科 美術研究領域 修了

◆美術館◆
(日本、アメリカ、中国、韓国、台湾、フランス、ポーランド、 ルーマニア、スペイン)

◆百貨店◆
(銀座三越、伊勢丹浦和、伊勢丹新宿 、東急たまプラーザ、福屋八丁堀、阪神、東武池袋)全国の画廊などで発表しています。多層ガラス絵、銅版画など。

◆近年の個展◆
’22 「夜と花」高槻阪急
   「多層ガラス絵、銅版画」アートゾーン神楽岡(京都)
   「夜ばなし」アートギャラリーミューズ(群馬)
   「月歩」福屋八丁堀本店
’21 「短夜」 伊勢丹浦和
’20 「夜行」 福屋八丁堀本店ギャラリー101
’19 「薫風個展」 阪神梅田
   「行き交ふ」 伊勢丹浦和
’18  「見るなの座敷」 銀座三越
’17 「光の糸」 伊勢丹浦和
   「野をしたむ」 東急百貨店たまプラーザ店
’16 「の間」 伊勢丹新宿
  「あけたて」 伊勢丹浦和
  「骨の森の中で」 柳沢画廊/さいたま
  「一間の漂泊」 アートギャラリーミューズ/前橋
’14 「Stranding Cafe」 Sawyer Cafe/西荻窪
’13 「びょうびょう」 柳沢画廊
’12 「観測小屋」 ギャラリー上原/渋谷
  「漂う天球」 伊勢丹浦和
  「観測」 養清堂画廊/銀座

◆受賞◆
’09 空間国際版画トリエンナーレ 買い上げ賞 ソウル市立美術館/韓国
’07 PRINTS TOKYO 2007 審査員特別賞 東京都美術館/上野
’05 第5回クルジ国際版画ビエンナーレ 佳作賞 NapocaArtMuseum/ルーマニア
第12回ウッヂ国際版画トリエンナーレ 名誉メダル賞 WillaGallery/ポーランド

◆パブリックコレクション◆
WillaGallery、NapocaArtMuseum、東京造形大学図書館(八王子)、うらわ美術館(さいたま)、鹿沼市立川上澄生美術館、町田国際版画美術館、国立台湾美術館(台湾)、MECCA DESIGN GROUP(韓国)、日本美術技術漫画博物館(ポーランド)

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