この記事では日本の主な現代美術館をご紹介します。各美術館の特徴や見どころも併せてご紹介します。美術館を訪問されてのご感想など、是非コメントでお寄せください。
金沢21世紀美術館
金沢21世紀美術館
ホームページ: https://www.kanazawa21.jp/
歴史: 金沢21世紀美術館は、2004年に開館した現代美術を専門とする美術館です。円形の建物は、建築家・妹島和世と西沢立衛による設計で、開かれた空間として市民に親しまれています。2019年には年間来場者数約233万人を記録し、国内トップクラスの集客力を誇ります。
特徴・見どころ: 金沢21世紀美術館は、その独特な円形デザインにより、どの方向からもアクセスしやすく、市民の生活に溶け込んだ開かれた空間を提供しています。館内には、レアンドロ・エルリッヒの「スイミング・プール」など、観客が作品の一部となる体験型のインスタレーションが常設展示されています。また、国内外の現代アーティストによる多彩な企画展が開催され、訪れるたびに新しい発見があります。美術館の周囲には広場や公園が広がり、アートと自然が調和した環境でリラックスしながら芸術を楽しむことができます。
電話: 076-220-2800
住所: 石川県金沢市広坂1丁目2番1号
国立新美術館
国立新美術館
ホームページ: https://www.nact.jp/
歴史: 国立新美術館は、2007年に開館した日本で5番目の国立美術館です。建築家・黒川紀章の設計による特徴的なガラス張りの外観が印象的で、展示スペースは日本最大級の広さを誇ります。コレクションを持たない「空っぽの美術館」として、多彩な企画展を開催しています。
特徴・見どころ: 国立新美術館は、常設展示を持たない独自の運営方針により、国内外の多様な企画展を年間を通じて開催しています。そのため、訪れるたびに新しい展示を楽しむことができます。また、広々とした展示スペースは、巨大なインスタレーションや大規模な展覧会の開催を可能にしています。館内にはカフェやミュージアムショップも充実しており、アート鑑賞の合間にリラックスできる空間が提供されています。
電話: 03-5777-8600
住所: 東京都港区六本木7丁目22-2
東京都現代美術館
東京都現代美術館
ホームページ: https://www.mot-art-museum.jp/
歴史: 東京都現代美術館は、1995年に開館した現代美術専門の美術館です。約5,800点の収蔵作品を有し、絵画、彫刻、ファッション、建築、デザインなど幅広いジャンルの現代美術を紹介しています。
現代美術館
特徴・見どころ: 東京都現代美術館は、その多彩なコレクションと企画展で知られています。特に、所蔵作品による「MOTコレクション」展は年間4期に分けて開催され、常に新しい視点で作品を楽しむことができます。また、大規模な国際展やテーマ性の高い企画展も定期的に開催され、現代美術の最前線を体感できます。館内には美術図書室もあり、28万冊以上の美術関連図書を閲覧することができ、研究者や
電話: 03-5245-4111
住所: 東京都江東区三好4丁目1-1
十和田市現代美術館
十和田市現代美術館
ホームページ: https://towadaartcenter.com/
歴史: 十和田市現代美術館は、2008年に開館しました。十和田市が文化都市としての魅力を高めるため、現代アートを地域振興の核と位置づけ、建築家・西沢立衛の設計による斬新な建物が建設されました。「アートと共にあるまちづくり」を理念に掲げ、市民や観光客に親しまれる美術館として発展。周辺にはアート作品が点在する「アート広場」が広がり、街全体が美術館の延長として機能しています。地域の文化的アイデンティティを高める一翼を担っています。
特徴・見どころ: 十和田市現代美術館の最大の特徴は、アートを街全体に広げたコンセプトです。館内では、草間彌生の巨大なオブジェやロン・ミュエックのリアルな彫刻、ジェームズ・タレルの光の作品など、多くのインパクトある常設展示を楽しめます。また、来館者は建物の外に広がる「アート広場」で様々なインスタレーションに触れることができ、屋内外でアートを体験できます。館内の開放的なガラス張りの設計が、街の風景と調和し、訪れる人々にアートが日常の一部であると感じさせます。イベントや特別展も充実しており、季節ごとに違った魅力を提供しています。
電話: 0176-20-1127
住所: 青森県十和田市西二番町10-9
ベネッセハウスミュージアム(直島)
ベネッセハウスミュージアム(直島)
ホームページ: https://benesse-artsite.jp/
歴史: ベネッセハウスミュージアムは、1992年に福武總一郎(現ベネッセホールディングス名誉会長)の構想のもと設立されました。安藤忠雄が設計した建物は、自然、建築、アートが調和する空間を目指し、現代アートを地域に根付かせる先駆けとなりました。直島プロジェクトの中心施設として、地域振興や環境保護活動と共に、アートを通じた観光振興を牽引。開館以来、国内外から訪れる多くの人々に芸術体験を提供しています。
特徴・見どころ: ベネッセハウスミュージアムは、美術館と宿泊施設が一体となったユニークな空間です。海と島の自然を背景に、現代アートが展示され、来館者はアートに「包まれる」体験を味わえます。特に、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレル、草間彌生など、国際的に著名なアーティストの作品が展示される常設展が見どころです。建築そのものも魅力で、安藤忠雄のコンクリート建築が自然光を取り入れた設計になっており、時間とともに表情を変える空間を楽しめます。美術館の周辺には屋外アート作品が点在し、島全体を巡ることで直島全体がアートの舞台となる点も特色です。
電話: 087-892-3223
住所: 香川県香川郡直島町琴弾地
豊田市美術館
豊田市美術館
ホームページ: https://www.museum.toyota.aichi.jp/
歴史: 豊田市美術館は、1995年に豊田市の文化振興と市民への芸術教育を目的として開館しました。建築は谷口吉生による設計で、モダニズム建築の美しさが際立っています。開館以来、国内外の現代美術や古典作品、デザインなど幅広い分野の展示を行い、多くの人々に親しまれてきました。地元企業であるトヨタ自動車との関係から、産業と文化の融合を意識した企画展も特色です。
特徴・見どころ: 美術館は、四季折々の美しい庭園に囲まれた環境にあり、自然と調和した空間でアートを楽しむことができます。館内では、現代アートを中心としたコレクションや特別展が開催されており、訪れるたびに新たな発見があります。また、ピカソやモネ、ロスコなど、世界的に著名な作品も収蔵し、美術ファンにとって魅力的な場所です。建物内外のデザインも洗練されており、アートと建築の融合を体感できる点も見どころ。特に、カフェやショップから見渡せる庭園の眺めは多くの来館者に愛されています。
電話: 0565-34-6610
住所: 愛知県豊田市小坂本町8丁目5-1
青森県立美術館
ホームページ: https://www.aomori-museum.jp/
歴史: 青森県立美術館は2006年、青森の文化的アイデンティティを発信する拠点として開館しました。設計は地元出身の建築家・青木淳が担当し、三内丸山遺跡との調和を図ったデザインが特徴です。シャガールや奈良美智のコレクションを中心に、青森の伝統文化や自然を背景とした美術作品を広く紹介。地域文化の発展と交流を目指し、国内外から多くの来場者を迎えています。
特徴・見どころ: 美術館の建築そのものが作品とされるほど美しく、白い外壁が印象的なモダンな建物です。奈良美智の「あおもり犬」は青森県立美術館の象徴ともいえる存在で、訪れる多くの人々が写真を撮るスポットとして人気です。また、シャガールの舞台背景画「アレコ」の展示は圧巻で、その巨大なスケールは訪れる人々を魅了します。さらに、地元アーティストによる企画展や、地域文化に根差した特別展示も充実。三内丸山遺跡と隣接しているため、歴史的背景を感じながらアート鑑賞を楽しむことができます。
電話: 017-783-3000
住所: 青森県青森市大字安田字近野185
森美術館
森美術館
ホームページ: https://www.mori.art.museum/
歴史: 森美術館は2003年、森ビルが六本木ヒルズ内に設立した現代美術を専門とする美術館です。「都市と生活」「国際性」をテーマに掲げ、国内外の最先端アートを紹介する場としてスタートしました。開館当初から、現代美術だけでなく建築やデザイン、映像など幅広いジャンルを取り入れた展覧会を開催してきました。また、展望台と連携したユニークな施設運営により、東京の文化的ランドマークとしての地位を確立しています。
特徴・見どころ: 森美術館の最大の特徴は、多様性と革新性に富んだ展示内容です。現代アートを中心に、建築やデザイン、ファッションを取り入れた展覧会が注目されるほか、展望台「東京シティビュー」と一体化した空間で都市風景とアートを同時に楽しめます。また、国際的なアーティストの個展やテーマ性の高い企画展が豊富で、訪れるたびに新しい体験が得られます。さらに、教育プログラムやアーティストとの対話イベントを通じて、幅広い層にアートの魅力を発信。アクセスが良く、六本木ヒルズの中に位置するため、観光やショッピングと組み合わせて楽しめるのも魅力です。
電話: 03-5777-8600
住所: 東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
越後妻有里山現代美術館
越後妻有里山現代美術館
ホームページ: http://www.echigo-tsumari.jp
歴史: 越後妻有里山現代美術館は、里山の豊かな自然と共生するアートをテーマに2003年に設立されました。大地の芸術祭を支える拠点として地域再生を目指し、国内外のアーティストが参加して作品を展示。地元の文化や自然環境を反映した独自のアプローチが評価され、地域住民と連携したプロジェクトを継続的に展開しています。
特徴・見どころ: 美術館は、かつての小学校校舎をリノベーションした建物で、温かみのある雰囲気が特徴です。地域の自然や暮らしに根ざした作品が多く、展示は屋内外に広がっています。特に、周囲の田園風景と融合した大規模インスタレーションが印象的です。館内には地元食材を使ったカフェもあり、アート鑑賞の合間に里山の味覚を堪能できます。また、大地の芸術祭期間中は特別展示やアーティストによるワークショップが行われ、多くの来訪者が訪れる賑わいを見せます。
住所: 新潟県十日町市本町6丁目171番地1
電話: 025-761-7767
新潟市美術館
新潟市美術館
ホームページ: https://www.ncam.jp/
歴史: 新潟市美術館は1985年、日本海側最大級の美術館として新潟市中央区に開館しました。設計は建築家・前川國男が手がけ、地域と芸術をつなぐ文化拠点としてスタートしました。特に、新潟市ゆかりの作家たちの作品を幅広く収集しており、地域文化の保存と発展に大きく貢献しています。また、国内外の近現代美術作品を取り入れた企画展も積極的に開催。開館以来、市民の芸術教育の場としても親しまれています。
特徴・見どころ: 美術館は四季折々の風景が楽しめる庭園に囲まれており、自然と調和した設計が魅力です。館内では、モダンアート、日本画、彫刻など多岐にわたる作品を展示し、訪れるたびに新しい発見があります。特に新潟市出身の画家・小林古径や横山操の作品を展示することで、地元文化への理解を深められる点が特色です。また、親子で楽しめるワークショップや特別展も定期的に開催され、幅広い層から支持を得ています。日本海の風土とアートが融合した独自の魅力を提供する施設です。
電話: 025-223-1622
住所: 新潟県新潟市中央区西大畑町5191-9
三鷹の森ジブリ美術館
三鷹の森ジブリ美術館
ホームページ: https://www.ghibli-museum.jp/
歴史: 三鷹の森ジブリ美術館は、2001年にアニメ監督・宮崎駿の構想のもと開館しました。「迷子になろうよ、一緒に。」をコンセプトに、訪れる人々が冒険と発見を楽しめる場所として設計されました。アニメーションの制作過程やジブリ作品の世界観を深く体験できる施設として、国内外から多くのファンが訪れています。専用の短編アニメーションを上映する「土星座」や、期間限定の企画展も見どころのひとつです。2021年には20周年を迎え、ジブリの魅力を伝え続ける役割を果たしています。
特徴・見どころ: 美術館は、ジブリ作品の世界観を体現する独特の建築とデザインが特徴です。館内は迷宮のような構造になっており、訪れる人々が探索する楽しみを感じられる空間が広がっています。常設展示では、アニメーションの制作プロセスや背景画、キャラクター設定を間近に体感可能です。また、専用シアター「土星座」では、ここでしか観られないオリジナル短編アニメーションが上映されます。さらに、美術館限定のグッズが揃うショップや、ジブリ作品に関連する料理を提供するカフェも人気です。周囲の井の頭公園と一体化した環境で、自然とアートの融合を楽しむことができます。
電話: 0570-055-777
住所: 東京都三鷹市下連雀1丁目1-83
アサヒグループ大山崎山荘美術館
アサヒグループ大山崎山荘美術館
ホームページ: https://www.asahibeer-oyamazaki.com/
歴史: アサヒビール大山崎山荘美術館は1996年、アサヒビールが文化支援の一環として京都府大山崎町に開館しました。もともとは昭和初期に実業家・加賀正太郎が建てた洋風建築で、歴史ある山荘を改修して美術館として利用しています。自然豊かな環境に調和する建物は、モダンアートと伝統の融合を象徴しています。開館当初から、モネの「睡蓮」をはじめとする印象派絵画を中心に収集・展示し、国内外から注目を集める文化施設として発展してきました。
特徴・見どころ: この美術館の特徴は、クラシカルな山荘建築と現代アート、自然の調和です。館内には、モネの「睡蓮」をはじめとする印象派絵画が展示され、美しい庭園や山々の景色とともに鑑賞できます。現代アートも多く、建物や庭園内に点在する作品が訪れる人々を楽しませます。特に、季節ごとに異なる自然の風景がアート体験に独特の魅力を加えています。展示室の落ち着いた雰囲気やカフェで過ごす時間も人気で、アートと自然を心ゆくまで楽しめる癒しの空間です。
電話: 075-957-3123
住所: 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3
水戸芸術館
水戸芸術館
ホームページ: https://www.arttowermito.or.jp/
歴史: 水戸市の文化拠点として開館。音楽ホール、美術館、タワーを融合した施設で、地域文化の発展を目的としている。
特徴・見どころ: 現代アートの展示に加え、タワーからの景観も楽しめるユニークな施設。サウンドアートやインタラクティブな展示が多く、アート初心者にも親しみやすい。音楽や舞台芸術とのコラボイベントも充実。
電話: 029-227-8111
住所: 茨城県水戸市五軒町1丁目6-8
福岡アジア美術館
福岡アジア美術館
ホームページ: https://faam.city.fukuoka.lg.jp/
歴史: 1999年開館。世界初のアジア専門の美術館として開館。アジアの多様な文化と歴史を背景にした現代美術を収集している。
特徴・見どころ: アジア各国の現代アートを展示し、異文化交流の場としての役割も担う。アーティスト・イン・レジデンスのプログラムで制作現場を見ることができるほか、ワークショップや講演会も活発に行われる。博多駅にも福岡駅(天神)にも近く、アクセス良好。
電話: 092-263-1100
住所: 福岡県福岡市博多区下川端町3-1
アートエリア B1
ホームページ: https://artarea-b1.jp/
歴史: 京阪電鉄中之島駅内に位置する、地域とアートの交流を目的としたアートスペース。
特徴・見どころ: 駅と一体化した珍しい形態。展示のみならずトークイベントやワークショップも積極的に開催。
住所: 大阪府大阪市北区中之島1丁目1番1号
電話: 06-6226-4006
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