いくつになっても再出発できる!くぼ田木蓮

戦後、日本人の寿命は驚くほど伸びました。
医療の発達や生活習慣などの変化により、今や人生100年!
歴史上活躍した偉人たちの年齢を今聞くと、「ええ?!」と思うほど若いですね。
幕末の志士たちの没年齢は20代30代です。志のために命を削って戦っていた彼らの人生は短くても凝縮されていたのでしょう・・・。

春望 F4 紙本着彩

長い人生を享受できる私たちは幸せであると思いますが、逆説的に言えば私たちは生きている限り食べていかねばなりません。
少し前までは、大学を出て一つの会社で定年まで働き、定年後は年金でやっていくということが一つの黄金パターンでありましたが、これからの私たちはそのような幸せな仕事ライフを送れる人は極々限られた人になっていくのではと思います。
近い将来、AIが取って代わる職業というのも(医師とか会計士とか銀行員とか言われてますが)ニュースで取り沙汰されていました。今、職業を考えている大学生に、「こういう道がいいんじゃない?」とはとてもアドバイスできなくなっているのが事実です。転職市場に出てきている銀行員の数は昨年の3割増しというニュースも目にしました。銀行員でさえも堅い職業では無くなってしまったのでしょう。

さてさて長い前置きになりましたが、1月24日から伊勢丹府中店で開催する二人展に出品する画家 くぼ田木蓮は、30代で会社人生を捨て独立して生きる道を選びました。
大学卒業後、一般企業で営業をやっていた彼はどうしても夢を捨てきれず、36歳で「絵手紙教室」を開きました。一人で近所にチラシを撒き、こつこつと生徒を集めたそうです。
彼の教室では決まった月謝もなく、来たい方がいらした時だけ一回毎の受講料を支払う良心的なシステムで、傍目にはなかなか経営が大変だと思うのですが、今では東京近郊に複数の教室がありとても忙しそうです。

ジャイアンのような大きな身体とひまわりのような笑顔、そしてポンポンと出てくる楽しい会話で、くぼ田木蓮は大変な人気者です。教室内でもそうですが、彼が開催する展覧会では、彼に似顔絵を描いてもらいたいお客様に取り囲まれ笑い声が絶えません。

私も35歳で会社人生にピリオドを打ち自分の会社を持ちました。
それまでとは全く違う分野に飛び込んでしまった自分の愚かさをずいぶんと責めたこともありましたが、今となってはこの仕事この人生を愛しています。

誰もが暗中模索のこの時代、もはや堅い生き方なんてない。だったら自分がやりたい道、好きな道、生きていると思える道を選んでもいいのじゃないかと思います。伊能忠敬は55歳から測量の旅に出たそうです。それでも人生100年時代からすれば、残り45年あるのです。

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